紙と鉱質インク

これらのスケッチは明暗さまざまな心象を(そのとおり)写実した言語記録(紙と鉱質インク)です

映画『シン・ゴジラ』の感想

今日は友人に半ば強引に連れられて、『シンゴジラ』を見てきました。

もともとわたしはウルトラマンゴジラモスラなどの特撮怪獣映画ものはあまり好きではなく、むしろ嫌いでした。幼いころから、わたしは異形の怪物が街を闊歩する姿に恐怖し、その新鮮なフォルムに目新しさを感じてきたように思いますが、特撮特有の着ぐるみ感が嫌いで最初こそ面白いものの飽きてしまうところがありました。そのせいか、ゴジラを見たのは人生で2回程度しかないわたし。。

つまり何が言いたいかというと、わたし超絶ド素人です。その程度のわたしがこれからゴジラについて書くのは、ファンの方々から見れば冒涜なのかもしれません。けれどわたしなりに感じたことを書いていきたいと思います。それぐらい予想を上回る面白い映画でした。(小ネタバレあり

 

私の前知識はゴジラ好きの友人(未視聴)から聞かされた3つのことだけでした。

  1. なんか変身するらしい
  2. 評判が良く面白いらしい(そういえばTwitterで呟いてる人いたな…レベル)
  3. 庵野秀明さんが脚本・総監督らしい

この3つだけ。なんだか書き並べると情弱感がすごいね。。期待値が低めな私としては「寝ないようにしなくちゃなぁ…」と内心思ってたり。

私の知る映画ゴジラは、『超古代生物(?)ゴジラが人間が棄てた放射性物質の影響で進化し、暗い画面の中でなぜかゴジラがきびきび街を壊し、人間がどうにかして撃退して終わる。』という子供向けのイメージをもっていました。決して大人向けだとは思ってませんでした。同じイメージを持つ人が多いのか、映画館では子供連れが多く、老若男女問わず来てました。しかしシンゴジラを見た後だと、シン・ゴジラを観るときは子供連れはやめた方がいいと思わざるをえません。劇場に来ていた子どもたちの集中力は、みんな何処かへ去ってしまい、立ち上がったり、話し始めている子どももいました。完全に大人向きの映画でしたね。心なしか上映前の番宣もバイオレンス・エロティックなものが多く気まずそうでしたw

その理由のひとつは、話の展開が会話中心だから。

とにかく出てくる人みなよくしゃべります。専門用語が飛び交い、漢字ヨコ文字の言葉が何度も飛び交います。そして早口です。会話が展開し、それがまた新たな登場人物の会話につながるリレー形式が採用されています。そのため、画面では話す人の顔がアップで映ることが多く、前半は動きがあまりないことが挙げられます。もちろんカメラワークや演出効果がとても素晴らしいのは一目見ればわかるのですが、あくまで大人から見ればそう見えるだけで、子供から見れば、ゴジラを見たくて来てるのにおっさんの顔ばかり見せられたら、飽きてしまいますよね?そんな感じのムードが映画館にはありました。

じゃあこの映画の魅力とは何か?この映画の魅力はとにかくリアルなこと。おそらく、もしゴジラが来たらどうするか?などのインタビューや下調べがとても細かくなされているのでしょうね。あまりにもリアルな対応が描かれていますたとえば政府や各官僚会議の様子、特別対策本部の設置から招集、実際の被害状況の確認や避難誘導、避難民への食糧配膳など事細かに表現されています。それを会話リレー形式で上手くつなげる監督の力量が伝わってきましたね。効果音も建物が壊れる音、ミサイルを打つ音、どれをとってもリアルで引きこまれました。ミサイルの種類から自衛隊のふるまい、指示などあまりにリアル。ゴジラという空想の生き物と戦う昔の映画とは比べ物にならないくらいです。CGもあまりにリアルすぎてポップコーンなど食べてる暇がありませんでしたね。

ゴジラも相当リアルでした。スローなイメージがありましたがそれよりもはるかにスローでしたw。しかも超高層マンションも立ち、登場した当時は大きかったゴジラも、あっという間に身長が追い抜かれてました。でも実際にいたら、あの大きさならリアルな動きです。中に人が入っているように思えない動きでした。これには驚きました。最近の特撮ってすげえんだなと、甘く見てましたね。

そして第一形態のキモさ!!なんだあれ、地上に出てきたとき鳥肌立ったわ。前に座ってた子供泣いてたわw!映画館が軽くパニック状態でしたよ。俺の知るゴジラではなかったです。全く新しい生き物でした。映画後半のゴジラは目も怖いし自重を支えて歩く恐怖の存在がスクリーンに写っていました。よくできてるなあと感心。口からレーザーみたいもの出す表現も終末観がうまく表現されていて絶望感凄かったですね。あんなの勝てるわけない!と本気で思いました。こういうひとつひとつのリアルさを徹底的に追求したことで生まれる不気味さ、恐怖心を駆り立てる演出に脱帽でした。わたしの知ってるゴジラが更新された瞬間でしたね。

ちなみに隣の女の子組は震えてました。彼女と見に行く人はそっと手を握ってあげましょう(^^)

とまあざっくりとですが、映画『シンゴジラ』を見て言えることは

  1. 子供向けではなく、大人向けの映画
  2. あまりにリアルな対応に驚いた
  3. リアルなゴジラの絶望感に打ちのめされた

とまとめておきます。家族連れでゴジラだけを期待して見に行っても映画館がカオスになるだけだと思います。ですが、リレー形式の会話演出、CG映像面、そして物語の見せ方がすば抜けて面白いのでそういう所を楽しめる人にオススメです。以上感想でした。

(2198字)

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