【雑記】 生命のスペア 体験版
8月26日発売予定の『生命のスペア』
この雑記は体験版の範囲内で、ざっと書き留めたノートのメモを再度打ったもの。気になったセリフや人物関係、時系列などを可能なかぎり記入した。ノートを再検討し、追加したものも多くある。
はてなマーク(?)が多ければ多いほど確証がもてない。とくに要望なければ、もうやらないかも。ホント疲れた。(12275字)
9/4追記:本編をクリアし見返すと間違いや訂正が入りそうな箇所がありますが、体験版を通して感じたところなので、そのままにしてあります。ご了承下さい。
桜紋病について
不治の病。胸元に桜の花びらの模様がある
突発的に発作が生じる。症状は悪化の一途をたどる
心臓と全身の血管に影響が及ぶ病。治療するにあたって、身体に相当の負担が強いられる
心臓の異常が原因。心臓移植すれば生命は助かる可能性がある。(年齢制限あり)遺伝子的に完璧に適合する心臓が必要
最期の症状(どのような症状か現段階では不明)から十日で死ぬ
恵璃『満開の桜が散っていくように』
竜次『出始めの頃は、感染するものだと考えられていたらしい』
そのイメージが固定化されてしまったため、強いマイナスの印象を持っている人は多くいる
竜次『一度、桜班病になってしまったら、奇跡が起きないかぎり終わりを待つしかないーー』
竜次『桜紋病の患者は時折、叫ぶほどの痛みに襲われることがある。心臓と全身を走る血管の痛み。それから逃れるため、別の場所を傷つけるのだ。全身麻酔以外、鎮静剤も効かず、意識があるうちは痛みと戦うしかない。自傷なら、まだいい。最悪の場合みずから死を選ぶ人もいる』
時系列
- 桜紋病が流行り始める。桜の木から伝染すると噂される。桜が切り倒されるようになる。
- 主人公が生まれたころ、桜が減っていた。同世代でも見たことある人は少ない。
- 6年前、桜紋病により兄が死去。母が自殺。父は家出し家族は分裂。一人残される。
- 約1年前に恵璃に初めて出会い(偶発的事故?)、竜次は恵璃を(たび重なる偶然によって)救った
- 前日 恵璃倒れる。本人曰く、ちょっとやばい感じ
- 四月上旬 恵璃から突然(学校から帰った直後)相談(一つのお願い)をされる。(緊急性を要する)それは説得を手伝ってほしい事。助けられる人を助けるための説得。二人は縁側に座りしずかに桜の花見をする。満開はまだ先らしい
- 翌日 恵璃からの突然(学校が終わった直後)のメールを便りに、璃亜と久々の再会を果たし話す。場所を移し、公園へ。恵璃に頼まれ外部からの常識的意見を伝えるも聞く耳持たず。その夜、恵璃と話しあい仮恋人作戦を立てる
- 相 談から二日後、早朝登校中に璃亜に偶然出会い、姉の様子がおかしいことを話す璃亜。姉のことをいつも心配し意識している様子を知る。放課後、『でーとしよ うぜ!』と恵璃から突然(学校が終わった直後)メールがくる。新たな相談として恵璃家に訪問する日を打ち合わせする。用事もおわり、桜をボーっと眺めなが らデートをたのしむ二人。見送りする帰り、恵璃の発作が起こる。病状が悪化していることを知る竜次。
- 次の日曜日午後 2時ごろ、恵璃の家に彼氏として訪問。温かいごく普通の家族であるがどこか無視できない綻びを感じる竜次。姉妹一緒に彼女の部屋でゲームをし彼氏らしく振 る舞う。その後、恵璃の家族と三者面談。璃亜をどう思っているのかその心境を探る主人公。少なくとも二人の娘を愛していることをその雰囲気から察する。夕 飯をご馳走になり恵璃のかぼちゃの煮つけを食べ、あたたかい家族を肌で感じ取った竜次。家に帰り、広い家で物悲しく1人で寝た。
- 月曜日 の午後。恵璃家族との余韻から抜け出せない主人公。物悲しい気持ちを胸に家に帰ると、かつて家出した父がそこにいた。特に興味を示さない態度に複雑な感情 を吐露するも届かず、すぐに車になりどこかへと走り去ってしまう。タイミングよく唐突に恵璃が足を運んでくる。すぐに様子がおかしいと見抜く恵璃。父親の こと、当時の心境を語り互いに必要であることを再確認しあう。恵璃が帰った後、発作が起こり何とか痛みを耐えきる竜次。桜紋病は竜次の身体も蝕んでいた。 必要としてくれる人のために、できる限りの力になりたい。そう竜次は改めて決意する。風が強く吹いて、少しだけ花びらが舞ったーー
サブタイトル『 I was born for you』の意味を考える
「I was born」という吉野弘の代表作が存在する。*1
サブタイトル「I was born for you」と関連を感じる??
この作品自体の内容は父と子それぞれから見た「生まれる」という意味を記述する。
生まれるという受身形を発見する子供。
人間は生まれさせられるんだ。自分の意思ではないんだね
という言葉が印象的。竜次、璃亜の立場に重なる。父はその言葉に驚愕し、やがて息子にカゲロウの話をいい聞かせる。
父から見れば、カゲロウのように母親は自分の命を犠牲にしてまで、子供を生む。
それはまるで 目まぐるしく繰り返される生き死にの悲しみが 咽喉もとまで
こみあげているように見えるのだ。淋しい 光りの粒々だったね。
親と子の関係性。生命のスペアのテーマに重なる?
ここに「for you 」と付くことで、「you」が指す人が二人称となり「you」を示す人によって解釈が拡大される。つまり自分の母親に限定せず、妹という観点もつけ加えることが出来る。それだけ妹の存在が大きいということか??
「I」をだれと捉えるかにもよる。
いずれもキャッチコピーの『あなたが生きて』と関連があるだろう
父の話のそれからあとは もう覚えていない。ただひとつ痛みのように
切なく 僕の脳裡に灼きついたものがあった。
----ほっそりした母の 胸の方まで 息苦しくふさいでいた白い僕の肉体----
相対関係A→B
-
恵璃→竜次
寛容な友→気を使わない関係→私の秘密を知っている→電話メールする仲→いつもリアクション薄め→心が広い→ 私の心配をしてくれる→いつも感謝してる→えっちい目で見ないって知ってるから→私には竜次が必要なのに→結局、ただのクラスメイト→『こいつは何を言っ てるんだ』的な目してる→彼氏くん→寛容なのはいいことだ→こっちの冗談に真面目に返してくる感じ?はじめて会ったときから、ずーっと→はじめてお付き合 いする相手→やさしいなんてもんじゃない→甘えたくなっちゃう→ごめんなさい。ありがとう→誤解を与えやすい→出会った時から寄りかかりっぱなし→私の状 態を家族より把握してる→やさしいね→だから私、竜次が必要って思っちゃう→(料理できることに対して)意外そうな反応→(かぼちゃの煮つけを食べて)お母さんに比べてリアクション薄目→察することが出来る
-
竜次→恵璃
普段から気軽に接している友達→冗談ではないとわかる関係→単なるクラスメイトの距離感のつもり→恵璃の秘密を知るクラスメイト→どこか達観したような雰囲気→桜紋病を患っている→普段の無邪気さと釣り合わない、どこまでもやわらかな笑顔→その奥から滲んでいるように思える悲しみ→俺を必要としてくれた→信じてくれている→本当の意味での信頼とは、どこか違う→ ときどき夜で会うことがある→何故かこちらの頭に手を伸ばし、撫でてくる。ほんの少し心地よかったが、わざと顔をしかめておいた→見た目の印象とは違い、 分かりにくい。普段の明るさと人懐っこさすら、演じているのかもしれないと思えるほど→仮彼女→どこか安心したように思える口調→いつも以上にご機嫌→教 室で友達と話しているときには、見せない表情だった→俺と会う前の恵璃のことはあまり知らない。こうやって、話の中で断片的に把握するだけ→門限はないら しい→好きなだけ甘えてくれ。気にするな→どこ吹く風→格闘ゲームで変貌→妹に容赦ないな→妹としぐさがそっくり→家 族の前では見せない雰囲気→なんでも話している印象→(両親の想いを知って)どんな反応をするだろうか→顔をみて安心→少し力が抜ける。自然と表情が緩む →料理できたんだな→どこかぼんやりとした返事→どこか痛みをこらえるような表情→必要といってくれた。それならーー力になりたいと思うのだ。
-
璃亜→恵璃
大事な姉→お姉ちゃんのスペア(事実)→ヤキモチ妬いちゃった(事実)→竜次さんとお似合いっ→桜紋病で苦しんでいる→自分の命の問題なのになんてこと言うの→怒っちゃう→わたしの心臓を提供したい→すっごいご機嫌→全体的に、ふわーっとしていた→実はすっごい家庭的(竜次に向かって)お嫁さんにもってこい
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恵璃→璃亜
大事な妹→私のスペア(事実)→私の心臓のスペア(事実)→なんとしてでも璃亜を殺したくない→大事な大事な妹を巻き込みたくない→私の言葉には耳を貸さない→竜次のことを信頼してるっぽい→好印象持ってる感じ(私と仲良くしてるから?)→普段はとってもいい子→大きな声じゃ言えないこと→璃亜に庇ってもらうのがうれしくてつい→すごいフォローしてもらえてる。いい妹→レースゲームでスピード狂っぽくなる→なんだかなー。あんなにいい子なのに→だからって命を捨てようとするのは、違う→
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竜次→璃亜
恵璃の妹→恵璃のデザイナーベイビー→数えるほどしか会ったことない→璃亜ちゃん呼び(なん…だと…)→恋愛がらみを期待される→こじつけ気味な感じ→恵璃とだいぶ違うやわらかな口調→恵璃と性格的にほとんど反対の印象→姉の信じたもの(竜次?)を無条件で信じている印象→一瞬の、驚愕→困ったような笑顔からは、何故か「うれしさ」が透けて見えた→俺と恵璃の関係を喜ぶような、どこか的外れな印象→違和感→死という概念を理解していないように見えた→おかしい→妙な圧→「死」に対する、漠然とした怖れすら感じられなかった→言っていることに、ほころびが あった。なのに璃亜ちゃんはそれを見ていない→本気の喜び→自分が殺されることを何とも思っていない→命を捨てて心臓を渡すことが、当然であるかように→ 恵璃の相手は俺で確定になっているらしい→説得不可能と悟る→何を考えているんだ、あの子は…→温厚そうな子→姉のことを意識している→璃亜ちゃんには敵 わない→俺と恵璃を、そういう関係だと認識しているらしい→姉の幸せを喜んでいる→うれしそうに語るのは、自分のではなく、姉の未来。素直に受け取ること ができなかった→本当に何を考えてるんだ?→必死気味な感じ→レースゲームで変貌→おとなしい子の意外な一面→姉としぐさがそっくり→変に気を遣っているのか→姉想い
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璃亜→竜次
おひさしぶりです(敬語)→お姉ちゃんといつもセット→ お姉ちゃんの彼氏!?(勘違い)(思い込みはげしい疑惑)→ヤキモチ妬いちゃったくらいお姉ちゃんと仲良し→お姉ちゃんのオススメのカフェモカを頼む→お 姉ちゃんとお似合いっ→お姉ちゃんのことをお願いできる→病気のことを知らないと思っていた→すごい信頼されている→お姉ちゃんが何でも話す→やさしいで す→ちょっと怒ってる→なんで私の心配なんかしてるんですか?→お姉ちゃんのことなんでも知ってるかなって→お姉ちゃんとゆっくりしてて下さい→お姉ちゃんの彼氏さん。だからうれしい
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竜次父→竜次
怒り→虎太郎の方が大事→暴力→口ごたえするな→おまえは、黙って虎太郎に心臓を渡せばいいだけだ→兄さんのためなんだから、仕方ないだろう→うるさい。無駄話
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竜次→竜次父
当たり前の抗議→痛み→ 理不尽→拳→こちらの気持ちなんて知らないまま→じゃあ、俺は(死んでしまっても)いいの?→恐怖→こんなのは、おかしい→どうでもよく思っていたことは 知っている→まさか命を奪いに来るとは思っていなかった→父も、母も、狂っていた→最初から望まれた子供ではなかったようだ→目を見て話そうとしない父→ 俺の存在自体を無視するような態度→クソ親父→反応がない。虚しい→相変わらずどうでもよさそう→これ(桜紋病)には気付いてないだろう
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恵璃両親→恵璃
大事な娘→浮かれてる→面倒かけてた、と→お世話されてる自覚はあるのね→ヤキモチ妬いてる→友達には病気について話さないと言っていた→恵璃を救いたい。犠牲の上で
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恵璃両親→璃亜
大事な娘→一番盛り上がってた→恵璃と同じ大事な娘(友里恵)
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恵璃両親→竜次
娘 の彼氏→母:礼儀正しいしカッコいい父:……お互い大変だな竜次くん→母:こんな子だけど、よろしくね父:年頃の娘の彼氏→恵璃についてどこまで知ってい るか→探り→桜紋病について知っている→それだけ特別な人→病気って事を知ったうえで付き合ってる(確認したかったこと)→璃亜についても知っている(驚 愕)→恵璃から本当に信頼されている→特別どころではなく、家族と同じと同じ扱い→疑いたくなる気持ちもわかる→恵璃と仲良くしてやってくれ→夕飯食べていって(提案お父さん)→一応歓迎しなきゃいけない→食べ盛り。若いもん→また来てくれ→
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竜次→恵璃両親
自分の父母と重なって見える→いったい何を考えているのだろうか→ 話を聞いてみたい→娘の命を助けるため、スペアとなる心臓を生み出した人たち→母:恵璃の母らしい父:寡黙で会話が得意なタイプでない?→璃亜が蔑ろにさ れてない普通の、仲のいい家族→あたたかい空気→一瞬、不穏な空気→家族全員が、恵璃の桜紋病を気にかけている→表面上は仲のいい家族。しかし、ほんの小 さなきっかけで崩れそうな、無視できない綻びのようなものを感じた→病魔が徐々に身体を蝕んでいることを、きっと知らない→さっきとは違う雰囲気→友里恵 さんはどこか硬い表情。おじさんは厳格そうな、だけど何故か力を感じないまなざし→どうして今の状況を作ったのか→友里恵さん悲しげな気配(体調不良の話 の時とどこか似た感じ)→恵璃を呼ぶために席を立ち上がる「違法」という後ろめたさ→目が潤んでいる→心を押さえ込んでいる感じ→それなら、どうして璃亜ちゃんを作ったのか→苦しそうな2人→希望にすがりたくてもできない→2人の娘を愛していること。言葉ではなく、雰囲気で察した→ありがたい言葉をもらうのが、不思議に思えた
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璃亜→恵璃両親
お父さん、お母さん→竜次さんとお父さん、相性よさそう→夕飯のお誘いがお父さんで意外→気合入ってる
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竜次→兄さん
兄さん→大事にしてくれた→ハーモニカを褒めてくれた→兄さんより上手くなることに心が踊り、思い上がりを知って諦める→優秀。両親が期待をかけるほど
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恵璃→恵璃両親
どちらかと言えば、私を助けたいんじゃないかな→今の考え方が間違っている→父:口下手。誤解を与えやすい。母:竜次を奪わないで→二人は似てる→前に私が倒れたこと知らない→竜次が気に入ったのかな→張り切っているなあ→(両親の心境を聞いて)そう、です、かー…→迷ってるのかな。私たちのうち、どちらを選ぶべきなのか→なんで当然の倫理観っていうのを無視しちゃうかねえ→本当に気に入ってくれたみたい。彼氏くんのこと
自己分析A→A
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恵璃
私さ、死ぬじゃん。→私が死ぬのは決まってること。→こんなクールビューティ捕まえて何言ってんの→ ちょーっと痣がこくなった程度→でも身体の調子はいつもどおり→親戚からも腫もの触るみたいに接してくる→素敵な彼女→熟年のおばあちゃん→か弱い彼女→ 竜次が初カレ→夜桜見学がしたい→発作→落ち込む→みんなの前じゃ元気に明るくしとかないと。竜次の前だと、ちょっと気が抜ける感じ→今はリラックスして る→心配されてるのに夜中に出歩くひどい娘→嘘つき。行動も言葉も、何もかも嘘だらけ→あんなにニコニコしながら、私は家族に嘘ばっかり→誰かの命を救うために他が死ぬのは間違い→竜次をいろいろ知っている身
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竜次
お びえて過ごした結果が、あのようになってしまう。→記憶がよみがえる(トラウマ?)→それは勘違いだーーなどといえるだけの精神的余裕が、俺にはなかっ た。→抵抗するのが普通じゃないのか。他の人の代わりに殺される状況で、あんな反応するなんて…→恵璃の秘密を知っている→仮の彼氏→熟年のおじいちゃん→恵璃が(家族に)隠すことを望んでいるとはいえ、少し寂しさを感じてしまった→家族と同じと言われドキリ、嘘をついている罪悪感から少し苦さもある感覚→命を奪うために作った存在を愛する。その二つが吊りあわず、混乱→胸に穴が空いたような気持ち(虚しい・寂しい気持ち)→ぼんやりした気持ち→物悲しさ→胸の中がごちゃごちゃ→璃亜ちゃんみたいに、異常なほどの自己犠牲精神はない→親父の知らないところで、痛みに苦しんでいる
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璃亜
死んじゃいますね。それがどうされましたか?→私の中の常識は、違うんです。→お姉ちゃんのために生まれたんですから→移植手術ができるなら、今すぐにでもしたい→自分のことみたいにうれしい
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恵璃お父さん
肯定。璃亜を殺すつもり→世間的に見てもそう見えるだろう→俺たちの言葉に嘘はない→あの子たちを、恵璃と璃亜を愛している→友里恵が言ったとおり、今の我々には殺すことはできない→このままではいけない、ということを分かっている→ドナーを今も探し続けている(限りなく低い)→
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恵璃お母さん(友里恵)
うるさいおばさんと仏頂面親父→璃亜を殺すなんて今のあたしたちには言えない→できるわけないじゃない…
気になるセリフ
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兄さん、兄さん、もう少しだよ。最期には、痛いの全部消えるみたいだから。
恵璃『言ってたね。本当の最期には、静かに逝ったって』
この「最期」と「最期の症状」は同じ?
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『死ぬのが俺でなくてよかった』と
大事な人が苦しむ姿を見て、愚かなことを考えた過去
きっと今の俺はーーこの時の罰を受けている。
「今の俺」は死ぬことが決定づけられている??桜紋病かも???→発病していた
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恵璃『でも、それもいいかな。なんか私たちだけ特別って感じで』
桜でお花見(異端な行為である。世間一般では梅)
仲間意識?二人に共有される意識が存在?世間とは異端な二人が予想される。
やはり主人公も桜班病を患っている??→発病していた
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恵璃『竜次の考えが読めるのも、私くらいなもんだね』
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恵璃『嘘っぽいかな。さすがに』
竜次『ああ。……でも、恵璃は本当のことだって言った』
恵璃『信じるには、それだけで十分?』
竜次『そう、だな。充分だ。』
かなり親密な関係であることの表れ。
竜次に近しい人、たとえば親族・家族を超えるか?→正しい
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恵璃『……本当に竜次は心が広いね』
意味深。桜紋病患者への差別を、つまり自分自身を竜次は受け入れてくれた?
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恵璃『璃亜は、私の病気を治すために、法外な手段を使ってまで作られた』
明らかに個人の範疇を超える。裏には組織的な違法業者が存在?
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どんな話だろうがーー恵璃は俺を必要としてくれた。
必要としてくれる人が少ない?家族、本人に問題あり?→家族に問題あり
恵璃は不必要な俺(竜次)に意味を与えてくれたとも読める?→正しい
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恵璃『私達姉妹のこと、助けてほしい』
妹だけでなく、「私も助けてほしい」と読みとれる。後々登場しそう?
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この子と最初に遭遇したときのことを思い出す。少なくとも、ヤキモチという感情は見えなかった。大げさに話してるのか…隠すのが上手だったのか……
主人公は鈍感か?→×『明らかに恋愛絡みを期待されているな…』
璃亜の性格的問題か?
遭遇した時からデザイナーベイビーとしての自覚はあった??
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恵璃はどうして、自分が普段頼むものじゃなくて、妹が好きな方を勧めてきたんだ?
妹と仲良くしてほしい?将来自分が死んだら残される妹を想った行動??
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璃亜『きっとお姉ちゃんも、頼んでくれるって思ったから教えたんですよ。ちゃんと竜次さんもそれを汲みとって……やっぱり二人はお似合いですっ』
姉と仲良くしてほしい?将来自分が死んでも二人には仲良くいてほしい?
このあたりは姉妹共通。互いが互いを救おうとする気持ちの表れか?
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俺の場合は『知ってしまった』という表現の方が正しいのだが。本当の意味での信頼とは、どこか違う気がした。
恵璃の桜紋病の過去に触れる場面。
偶発的事故か?胸元の花びらを見なければ直接確認することはできない。ラッキースケベ展開か?あるいは発作している彼女を見たか?→桜紋病の発作を助けた
間接的に知ったとすれば、データや個人情報の何らかを盗み見た可能性もある。患者を検査する専門施設が存在???
とすれば、前提条件として主人公も桜紋病を患っていることが必要だが…?→発病していた
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璃亜『言ったじゃないですか。お姉ちゃんのこと、ずーっとよろしくお願いしますって』
さっきのカフェでのことか?(ずっととは言ってない)
璃亜と竜次の過去の出来事か?それならいつの出来事か?
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母『だから、母さんたち言うことを……ね?』
今まで俺に向けられたことのないような甘い声音…
ずっとそれを求めていたはずなのにーー気持ちが悪かった。
家族の異常性の描写。『俺が死ぬこと』に対する関心のなさが伺える。
自分を必要としてくれる存在を欲している?それが今の恵璃?→正しい
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竜次『ああ。恵璃のために生まれたんだから、って』
恵璃『…………そっか』
これが愛の告白とかなら、きっとうれしいものなのだろう
わざわざ「愛」という言葉を使っている。それだけ竜次は「愛」に飢えている?
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そう言えば璃亜ちゃんとはじめて会ったのも、夜に恵璃を家の近くまで送っているときだったな
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恵璃『理想は、璃亜脳の命がちゃんと助かって、私の方が限界まで生き抜いてから死ぬこと』
単純なメモ
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誘導するように、ゆっくりと恵璃は歩き出す。隣に並んだ俺は、歩調を合わせた。
本作でもっとも二人の性格が良く表れている文章だなーと。誘導するように無邪気に歩く少女とそれにさりげなく合わせるリアクション薄めの主人公
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恵璃『まったく、もう……私には竜次が必要なのに』
竜次『…………』
拗ねたような言葉が耳に入り、ほんの少しだけ胸の奥が痛んだ。
今の段階で彼女の「死」を前提とした話であるからか。
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竜次『思うところがあるからな』
恵璃『……他人ごとじゃないもんね』
竜次が璃亜と同じ立場にあったことを知っている?→正しい
それだけ親しい間柄ということか?
それか別の理由がある??
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恵璃『か・れ・し!いわゆる一つの、恋人!』
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恵璃『あはは。そうだね。いわゆる一つの彼女(仮)』
「いわゆる一つの~」恵璃の口癖。
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やっと言葉を飲み込んで、ドキリとしてーーしかし自分で言った「嘘」の二文字に安堵する。
竜次は恵璃に好意を抱いている。
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突然な話の割に、我ながら対応できている。いろいろと唐突な恵璃との付き合いの中で、慣れているからか?
過去にも唐突な出会いや話があったもよう。やはり発作が有力か?→桜紋病の発作を助けた
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恵璃『最初に会ったときにはこんなことになるなんて考えもしなかったよー』
今は竜次を必要とするまでの親密な関係だが、むしろ最初の頃は警戒、あるいは敵意をもって接していたようだ。
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恵璃『……暇だろうがなんだろうが、使える時間は限られてる』
恵璃『私のワガママに時間を割いてくれてるから、その分の感謝だよ』
竜次の時間が限られてる?やはり桜紋病を患ってるのではないか?→発病していた
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まさか俺に”彼氏”なんていう肩書がつく日が来るとは
妙な違和感。生きていればつくかもしれないのに。まるで時間が限られているよう。やはり桜紋病を患ってる?→発病していた
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璃亜『「内緒」って言うのは「聞いてほしい」だったのに…昨日は本当に教えてくれなかったんですっ』
思い込みがはげしい一面がありそう?
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教室の中の恵璃と俺は「夙川」と「静峰くん」だ。
へんな詮索を避けるためか。年頃の男女が下の名前で呼び合うのは確かに仲良すぎるもんな。
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ちゃんと与えられた役目があるのだから、うらやましいと思う。むしろ、不満が出ることに、贅沢を感じた。
役目も与えられず、必要とされなかった自分の存在を暗喩に提示している?
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家に入ろうとしたが、恵璃が向かったのは桜の木の下だった。なんとなくだが、そちらに向かうような気がしていた。
桜の樹の下には屍体が埋まっている!…さすが考えすぎか
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恵璃『なんか、こう……熟年のおじいちゃんとおばあちゃん感がすごい』
…(略)…俺の方も、お茶をすする。時間がゆっくり流れるような感覚があった。
…(略)…恵璃『いいの、いいの。こういうまったりした雰囲気が、ね』
おちゃらけた場面に見えるが、ふたりの死期が近いことの暗喩?→正しい
待ち受ける死を一時忘却し、解放される二人の関係性。
竜次の桜紋病は確定か?→発病していた
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恵璃『それにしてもーーまさかこうなるとは思ってなかったでしょ』
恵璃『竜次と私の関係性のお話』
言いたいのは、2人で会話している今このときのことーー
恵璃『いやー、竜次君は幸運なんだか不幸なんだか』
恵璃『こんな美少女助けたら懐かれて次の年には同じクラスになって……そのあとは彼女ですよ』
1年前に初めて出会い、恵璃を救ったらしい。詳細は不明。→道端で発作を起こした恵璃を偶然見つけ手を差し伸べた?
恵璃『ふぅん。じゃあ、この幸運を噛みしめなさいな』
…(略)…竜次『幸運だ。恵璃と会えてよかったと思ってる』
本心だろう。俺を必要としてくれた恵璃だから。
-
恵璃『これからもずーっと、今のままの竜次くんでいてくださいな』
竜次『………ああ』
答えながらさっきの恵璃の言葉に、胸の中だけで同意する。
確かに、こういう風になるとは思いもしていなかった。
偶然が重なっていなければ、今この瞬間もありえなかっただろう。
恵璃と竜次の過去の回想。詳細は不明
-
恵璃『りゅ…さいしょと、いっしょ……!家は、だめだから…っ!』
最初のとき、家の人を竜次は呼ぼうとした?
発作した恵璃を助けたのが初めての出会いだったのかもしれない?→正しい
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俺が優先するのは、恵璃の意志
-
恵璃『私にはどんな薬よりも、竜次の存在が一番効くのかも』
恵璃『本当だよ……私には竜次が必要』
前にも言われた”必要”という言葉が、心の中に染みたーー
互いを必要としている関係性の描写。不必要な存在として扱われた竜次の心のうちを満たしてくれる恵璃という存在はいかなものか?
-
恵璃『ま、そこを通りがかったこちらの方が、ガシッと支えてくれましてね』
恵璃『まあ、私が竜次に助けてもらったのが最初の出会いかな。そのあと、たまーに顔合わせて、しゃべって……気づいたら今の関係になってってた感じ』
恵璃と竜次の出会いについての描写。やはり桜紋病の発作を助けたもよう。きっとまわりの目からは奇異の目に晒されたのだろうと予測される。
-
恵璃『……やさしいね竜次は』
恵璃『だから私、竜次が必要って思っちゃうんだよ』
そこか甘い響きでそっと投げられた”必要”の言葉。
…(略)…恵璃『ああ、必要なんだなあーーみたいなね』
竜次がずっと求めてきた言葉。自分を必要としてくれる存在。
-
3人の視線が集まる
……遠慮するのが普通かもしれない、と思いはした。
でも今の俺はーー「あたたかい」家族を、見たかった。
…(略)…この時間帯、他の人の家にいるというのを、新鮮に感じた
…(略)…今の俺の生活環境では、絶対にありえない感覚…
広い家に一人暮らし。必要とされなかった自分の知らない世界。
-
恵璃『うわーそう言われるのが悔しっ!いつかリベンジするから』
竜次の家で料理が振る舞われるかも?
-
…正直、うまかった。間違いない。でも、この料理に対しては、俺は一生こんな反応しかできないと思う。二度と食べることのできない、母親が作ったものの味を覚えているかぎりは。
母親の手料理に勝るものはない。竜次と母親との過去が気になる。
-
恵璃『うん。……ところでさ、竜次さ。本当に私の家、また来てもいいと思った?』
竜次『そうだな。いいところだったから』
恵璃『大マジで。いつ来てもいいからね?』
やさしい声が、不思議と胸に染みた。どうして、おれはこんな感覚を…
…(略)…居間にいると、どうしても物悲しくなる。
普通の「あたたかい」家族という関係性を知らない竜次。許容される場所がほとんど存在しなかった竜次にとって、無自覚にも胸に染みこむ一言だろう。実は広い家だと実感し物悲しくなる。
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期待できない。ただの邪魔者。両親から見れば、俺は本当に必要なかったのだろう。兄さんが桜紋病となり、代わりとなる心臓が必要となるまでは。
…(略)…俺は俺以外が住んでいない家に、まっすぐ向かう。
必要とされない自分。過去回想。「あたたかい」家族はどこにもない。
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明るい声を聞いた途端、この部屋の寂しさを、より強く感じた。困った。電話だけじゃ足りない。全部を知っている恵璃に、話を聞いてほしくなる。
…(略)…恵璃『結構疲れちゃったからーー癒やしを求めて、寄り道したい気分』『なんか気づいたら足が向いてたんだよね』何度か頬を揉みながら、玄関に出る。
互いの虚しさを埋め合わせるように、互いを必要とする2人。
-
恵璃『ーーなんかあった顔してる』
…(略)…言い当ててくれたことに、どうしてか俺は、安堵していた。
…(略)…声と一緒に向けられたのは、悲しげ視線だった。ほんの少しだけ、心臓が跳ねる……自分でも、不思議だった。
…(略)…親のことも、兄のことも、頭の中から切り離す。ーー代わりに浮かんできたのは、恵璃の顔だった。
こちらを見ない父。こちらから目を話さない恵璃。どちらが大切で必要な存在か、竜次はとっくに知っている。
-
恵璃『でも、そのときに竜次は死ななくて済んだ』
今度は、こちらの方が言葉を失くしてしまう。
…(略)…竜次『必要がないのなら、最初から、産まなきゃいいのに。避妊に失敗してできた子供なら、とっとと気づいて、中絶するべきだったんだ』
生まれたことまで否定する竜次。卑屈ぎみな言葉は「I was born」受身形。「産まれさせられた」ことの意味を暗示しているように思えてならない。
-
俺が恵璃の秘密を知っているように、こちら側の事情もほとんど伝えている。
恵璃『……………時間、ないんだからさ』
だからこそ、それぞれの状況は理解し合っていた。
メモ →竜次も桜紋病を患っていることが後に判明
-
そのとき、ふいにそれは来た。
お互いに、時間がない。反転した左胸にはーーまるで桜の花びらのような模様。記憶の中にある、恵璃のものと同じだ。
竜次は桜紋病を患っている。やっぱりか。てか、恵璃の見たことあるのか。助けた時に、胸元を開いたのか?(追記:相談から二日後の公園で服の乱れを治すときに目撃。過去にも見ていることは否定できない)