紙と鉱質インク

これらのスケッチは明暗さまざまな心象を(そのとおり)写実した言語記録(紙と鉱質インク)です

小島秀夫『デス・ストランディング』最新トレーラーを考える!(追記あり)

【2019年】の記事はこちら↓

monpanache.hatenablog.com

 

【2018年E3】の記事はこちら↓

monpanache.hatenablog.com

 

デス・ストランディング最新トレーラー!ほんと小島秀夫さん最高かよ…SFスリラー映画を思わせる今回のトレーラー。まずは見てみよう。

DEATH STRANDING - Teaser Trailer - TGA 2017 - 4K

いくらでも考察していたいわー。謎が謎を呼ぶ。勢いだけで記事を書いてしまったがそれだけの魅力があるのだから仕方ない。

前回までのトレーラーとあわせて幾分見通しがよくなりそうである。

というわけで、断片的ノートをここに綴る。

Death Stranding - Teaser Trailer - TGA 2016 - 4K

『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』E3 2016ティザートレーラー

概要

"Once there was an explosion, A bang which gave birth to time and space. Once there was an explosion, A bang which setup planets spinning in that space. Once there was an explosion, A bang which gave rise to life as we know it. And then.. Came the next explosion. An explosion that will be our last. ."

↑ナレーション文字おこし
放射線防護服のような服装の主人公たち。目に見えない人間の手のひらのような怪物たちに襲われている。周囲の瓦礫や死体、車両、蟹を浮かび上がらせると、巨大なヒト型の怪物が主人公の仲間を取り込み光を放つ。爆発的な光に包まれた後、裸のノーマンリーダスは海中に沈み、謎の怪物が海面に浮かんだ一つの死体を高速で移動しながらどこかへ連れ去っていく。海底に沈むノーマンリーダスの口の中には親指を上げる赤ん坊の姿。目が覚めると泥を吐き捨て涙を流すノーマンリーダス。目の前には広大なクレータ。空に浮かぶ五体の謎のヒト型の怪物が。
観客を完全に困惑させて終わる。

断片的ノート
  • あらためて前回のトレーラーを見てみると、前回の登場人物(ギレルモ・デル・トロ)も「上を見上げる視線」を取り上げられていることに気付いた。まるで何かを恐れているような視線。空に何かが存在しているようだ。
  • 前回のトレーラーの関連として、今回のトレーラーの怪物たちによって死体や車両が取り込まれ泥黒い骸骨の兵士と戦車が生みだされたのだろうか?
  • 怪物の手のひらが、負傷したノーマンの右足に流れる血(?)に触れると焦げたような音を発する。意味があるのだろうか。(追記)これは小規模な対消滅だったのではないか。
  • 自殺に失敗した男は空へ取り込まれる前に、ナイフで自殺を図ろうとしていた。仲間に対しても連れ去られる前に銃殺を執行している。黒い敵対者も銃殺を防ぐなどもしている。まるで泥黒い敵対者の一員になることを恐れているようだ。このことから、泥黒い敵対者(?)たちは人間(?)を大きなヒト型の怪物に取り込むことで誕生すると推測する。つまり生きた人間は敵対者となんらかの「繋がり」をもたされ一員にされてしまうのかもしれない。しかも複数体存在する。浮遊しており、超人的な力を与えられ意識を奪われるのかもしれない。
  • なれば、敵対者に操られないための「正しい」埋葬があると予想される。それが前半に横たわっていた、顔が金色の装飾(?)を施された遺体らしきものなのかもしれない。これはまだ推測の域を出ない。
  • 後ろについている機械のアームは敵対者の探知機であり、携帯式赤ん坊を切り離すと機能しなくなるようだ(4:50あたり)。また空から降ってきた敵対者らしき人物にもアームが確認できる。ノーマンが赤ん坊を掬いあげるとアームが使えるようになった。二つは密接な関係があるようだ。
  • トレーラーのどこまでが現実世界の出来事なのか個別的な(主人公ノーマン・リーダスの)空想世界なのか見分けがつかない場面があった。目覚める前の海中場面で裸だった主人公は、黒い糸のようなものが海上まで伸びた状態で横たわっている場面を見せられている。
  • 本作のテーマは「繋がり」である。前々回のトレーラーで裸のノーマンは赤ん坊を抱えて必死に涙を流そうと試みているようだったが、今回あっさりと涙を流す姿を見て違和感がおぼえる。これも何か意味があるのだろうか。(味方が息をひそめた時も涙を流しているように見える。)
  •  今回のトレーラーではノーマンが手錠をつけているようには見えず、仲間たち二人は装着している。青く光る手錠が身の危険が迫ったとき黄色から赤くへ段階を経て光っている。まるでHPゲージのようだ。(ナイフで自殺を図ろうとした時、横転事故で足が下敷きになるあるいは年をとってしまうとき)
  • ノーマンたちのリュックの後ろに現代の海洋微生物を大きくしたようなものがくっついているのは意味があるのか。トレーラーを見る限り、目覚める前の海中場面で漂っている。意味があるのか。
  • 口の中で覗く赤ん坊に意味があるのか。これは完全に不明。そもそも赤ん坊は何を意味するのか。最初のトレーラーで、ノーマンの腹部に十文字の傷跡があったが何か関係があるのだろうか。
  • 親指を上げる赤ん坊と主人公の仲間が敵対者の探知をロストした合図が親指を上げる行為だったのは何か関連があるのだろうか。
  • 息をひそめることに意味があるのか。敵対者は視覚的にこちらを探知しているわけではないのかもしれない。(前回のトレーラーでマッツさんは瞼を閉じながらも対象を識別しているようにも見える。)
  • 追記;二人の左腕の腕章に注目。「CORPSE DISPOSAL TEAM 6(第六遺体処理班)」と書かれている。よって、顔が金色の装飾を施された人物は遺体である可能性が高いことが分かった。そして下記の通りすがりさんのコメントより、この遺体は敵の遺体であるようだ。

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  •  追記その二;黄色マークに注目。前回のトレーラーに映っていたマッツさんの赤ん坊マネキンに酷似している。

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去年の今頃、パネルディスカッションで(トレーラーには)ヒントが散りばめられていると小島さんは語っていた。もう少し考えよう。

Death Stranding - PlayStation Experience 2016: Panel Discussion | PS4


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